災害時の備えとして、「ローリングストック」という方法が注目されています。
これは、日常的に消費する食品や日用品を少し多めに備蓄し、使った分を定期的に補充することで、常に一定量の備えを維持する方法です。
従来の「非常食をまとめて購入し、長期間保管する」備蓄方法とは異なり、食品の賞味期限切れを防ぎ、普段の食事にも活用できる点が特徴です。
この3月、震災を振り返る報道を見たことをきっかけに、自宅でもローリングストックを意識した備えを始めることにしました。
ローリングストックのメリット
1. 賞味期限切れを防げる
長期間保存する非常食は、気づかないうちに賞味期限が切れてしまうことがあります。ローリングストックなら定期的に消費しながら備蓄を管理できるため、期限切れの心配が減ります。
保存食は便利ですが、放置してしまうとチェックがおろそかになります。これまで、気づいた時には賞味期限を大幅に過ぎていたことが何度もあります。
2. 普段の食事に取り入れやすい
非常食専用の食品ではなく、普段の食事に使える食品を備蓄することで、無理なく消費できます。
缶詰やレトルト食品、乾物などを活用すれば、災害時でも普段と変わらない食事が可能になります。
3. いざという時に慌てずに済む
災害が発生した際、備蓄が不足していると、すぐに食料を確保するのが難しくなります。
ローリングストックを習慣化しておけば、常に一定の備蓄があるため、急な事態にも落ち着いて対応できます。
具体的なローリングストックの方法
1. 何を備蓄するか決める
ローリングストックに適した食品には、以下のようなものがあります。
- 缶詰類(ツナ缶、サバ缶、野菜の水煮など)
- レトルト食品(カレー、シチュー、おかゆなど)
- 乾物(パスタ、インスタントラーメン、フリーズドライ食品など)
- 常温保存できる飲料(水、野菜ジュース、豆乳など)
- お菓子類(ビスケット、チョコレート、ナッツなど)
これらは日常的に消費しやすく、災害時にも役立ちます。
2. 一定の量を確保する
家族の人数や食事の好みに応じて、最低3日分、可能なら1週間分の食料を確保することが推奨されています。
飲料水は1人あたり1日3リットルが目安です。
3. 定期的に消費し、補充する
日常的にストック品を使いながら、使った分を補充します。
定期的に備蓄品を見直し、新しいものと入れ替える習慣をつけるとよいでしょう。
ローリングストックを続けるためのコツ
1. 使いやすい場所に収納する
キッチンの戸棚や食品庫など、普段の料理に取り入れやすい場所にストックすると、無理なく消費できます。
2. 賞味期限をリスト化する
手書きのリストやスマートフォンのメモ機能を活用し、ストック品の賞味期限を記録しておくと、消費し忘れを防げます。
また、先入れ先出しのルールを守り、新しいものは奥に、古いものを手前に配置すると効率的です。
3. 家族で共有する
家族全員がローリングストックの方法を理解し、協力できる環境を整えることも大切です。特に子どもがいる家庭では、非常時にも安心できるよう、普段から備蓄品を食べ慣れておくとよいでしょう。
ズボラ式ローリングストックの最初の一歩
――と、ここまで書いてきたのはローリングストックの理想ですが、自分はここまできちんとできていません。
ズボラでも、何か対策をしておきたいということで、実際に手をつけたのは以下の2点です。
1. 普段からレトルト食品や缶詰を食事に取り入れる習慣をつける
普段、レトルト食品や缶詰を食べる習慣がない場合、それらを購入することは「非常食」の意識が強くなり、日常生活に取り入れづらくなります。
例えば、休日の昼にレトルト食品を食べる習慣をつけることで、普段から馴染みやすくなります。
おいしいと分かっている食事を備えることは、非常時の心の安定にもつながります。
2. 「1つだけ多めに買う」を意識する
近所にスーパーやコンビニがある場合、普段はそこを食品庫や冷蔵庫のように使い、家には余分なものを買い置きしないことが多いです。
そこを見直して、「1つだけ多めに買って、自宅に予備として置いておく」「予備を使ったら、補充する」を意識することで、自然とローリングストックが進むはずです。
非常時には生活必需品の買い占めが問題になりがちですが、普段から「1つだけ多めに買う」を習慣にすることで、買い占め問題が緩和される可能性もあります。
まとめ
ローリングストックは、無理なく続けられる災害対策の一つです。
普段の生活の中で自然に取り入れられる方法なので、非常時だけでなく、日常の食生活の安定にもつながります。また、備えを習慣化することで、いざという時に慌てずに済むようになります。
まずは、自宅にある食品を見直し、少しずつローリングストックを始めてみてはいかがでしょうか。
習慣を少し変えることで、肩ひじ張らない生活習慣として災害対策ができるようになればと思っています。
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